恋なんてしなきゃ良かった

「……なんかさ、優君ってイメージと

違ったね…」「ねー、如月さんなんか

守ってさぁー…」

またクスクスと笑う。

その状況で優はカタンッ…と

冷静に席に着いた。

「……私は優の言ってること分かるな」

口を開いたのは、裕美だった。

「……私は沙奈が大好きだし、

あんた達より長く居るから優しいって

ことも知ってる。なんにも知らない

あんた達にそんなこという権利ない

と思うよ。私は」

「私もそう思う」悠里も言った。

「ね?泰斗!!」

悠里は彼氏の泰斗に同意を求めた。

「あぁ……そうだな。俺は悠里の方が

好きだけど」

「今そんなこという状況じゃなーい!」

少し照れながら悠里は言う。

「俺は勿論沙奈が好き」

「え……松永さんって寄居君の彼女?」

「そうなの…?私狙ってたのにぃ」

「「私達にもう関わらないで」」

悠里と裕美は声を揃えていう。

このとき、私達恵比中シックスは

クラス中を敵に回した。

まぁ、他のクラスの子が居るけど。