恋なんてしなきゃ良かった

その後は美原に家まで送ってもらった。

------次の年------

「……ここか…」

「あ、沙奈ぁー!ここの教室まで

来てぇ!」

「うん!」

校舎の2階で手を振っているのは

悠里だ。

なんと、悠里、裕美、里井、美原が

同じ高校だったのだ。

そして私は一年遅く受験した。

今年の一年の中でズバ抜けて頭が

良かった私は、二年生として授業を

受けることになったのだ。

「……でねー、って…沙奈?

聞いてる?」

ぼーっとして見ていた先には、

優。

なんと優まで同じ学校だったのだ。

運命は辛い。

始めてそう感じた。