恋なんてしなきゃ良かった

「…みは…」「…これでわかんねぇ？」

「え…」

【お前が好き】

そう言われた。

ドキドキした。

「美原…あのね、私…」

がチャッ！！

「やっといったー！！ほらね、

いったでしょ？」

「凄い！悠里ちゃんは天才だねっ」

私の声はあっけなく消された。

「なっ！！なんだよお前らぁ」

「……いやぁ、私としてはあのあと

キスまでして欲しかったんだけどなぁ」

「バカかっ！俺まだ如月に返事もらって

ねぇーんだよっ」

私を抜いてみんなで盛り上がってる。

キス！？

無理だよ！悠里は豪快すぎ！

「え、もらってないのぉ？でもね、

沙奈の答えは決まってると思うよ」

「え……ちょっ！！悠里ぃ…」

「如月！返事は？」

また美原にジッと見つめられる。

「わ…たし…は、美原が……

好きです…」

「ふふっ！！ほらね」

美原は黙り込んでしまった。