美原は学年で2番目に頭が良くて、

運動もできるんだ。体育祭では毎回

リレーの選手だし、野球習ってて

かっこいいんだ。

モテる理由も分かるだろう?

----次の日---

「おはよー!!」「あ、百合菜!」

「萌音ぇー!!沙奈ぁぁ!」

「どっどうした!?」「て、テスト…」

「え…?」「テストの点数が…総合で

421だった…」「え、えぇぇぇぇ!」

「私、714だよっ!?」「凄っ!私

563〜」「百合菜…つ、追試じゃ…」

「えぇぇぇぇー!やだぁー萌音と沙奈と

海行きたいー!」「あ、大丈夫だよ?

心配しなくても、うちの別荘はいつでも

OKだからっ!部活と追試しだいだね」

「じゃ、私頑張るー!」「頑張れー」

「あ、多分萌音も追試だと…」

「えっ?」「600点以下じゃなかったっ

け?」「嘘ぉぉ!!」「あははははっ」

別荘というのは、私のおばあちゃんの

別荘で、新潟県にある。夏は海が近い

から海水浴ができるし、冬はスキー場が

側にある絶好のスポットだ。毎年3人で

行っているけど、今年は……。

「あ、沙奈今美原のこと考えてたでしょ

分かるよー?」「えっ…嘘…分かった?

なんで?」「そりゃあ、沙奈が遠く

見つめて悲しい顔してるときは大体

そうだもん!!」「で、なんで美原の

こと考えてたの?」「あ、あのさ、

毎年3人で別荘行っているでしょ?

それで、美原と泰斗連れてかない?」

「さんせー!!」「あれ?優はいいの?

あいついれたらちょうど3、3に

なるじゃん」「優は彼女居るじゃん!」