恋なんてしなきゃ良かった

春…休み…。

高校はもともと決めていたから、

私の受験は…来年かな?

その日までめいいっぱい遊ぶんだ!!

ピロリン♪ピロリン♪

「…電話?」

ピッ

「はい…」『おはよー!聞いたよ?

退院したんだって?私と今から遊びに

行かない?』

「悠里…?」

『そうだよ!!他にも、里井と彩芽と

美原も来るよ!』

「え…美原?」『うん!あ、沙奈は

知らないっけ?百合菜と美原が…』

「しってるよ」『え…知ってるの?

信じらんないよねー。やった直後に

振るとかさ』「え…やったの?」

『あ、それは知らなかった?』

「……うん」

やったの意味が分からないひとは

分からない方がいいと思う。

百合菜と美原、やったんだ。

『ゴメンね、なんか。気晴らしにさ、

パーっと遊びに行こう!』

「うん!」

正直あんまり乗り気じゃなかったけど

皆が私の為にしてくれるなら…。