ここからは私の意識がない時のこと。

ナレーションは……看護師さんに任せる

ね!!

沙奈ちゃんはまだ起きない。

意識が回復してるときもあるけど…。

ガラッ

「あら……珍しいわ…男の子なんて…」

「如月は無事なんですか?」

「いいえ…危ない状態よ…短くても

あと1年は目が覚めないわ…」

「そうですか…。俺のせいなんです」

「何故そう思うの?」

「俺が一緒に帰ってれば…」

「ダメよ。自分を追い込んじゃ。

もともとこの子は事故に会う運命だった

のよ?」「……そうですか…」

この子……きっと沙奈ちゃんのこと…。

それから毎日のように彼は来た。