恋なんてしなきゃ良かった

それから気まずいまま3泊4日の

旅行は終わった。

と言っても夏休み。

すごく暇。

彼氏は出来た。でもね、いつも考えるの
は美原のこと。相談してくれた後の

あの表情が頭から離れない。

いけない。私は優の彼女だった。

ヴーヴー

ケータイが鳴る。ピッ

「もしもし…」『もっしもっしー!!』

「優……」『うん!!声聞きたくなって

さ!』

….……こんなにも私を思ってくれてる

のに…。私は美原のことしか考えてなく

て…。「……ごめんなさい。ご…めんな…さ…」『え!?おい!!如月!?』

「わた…し…美原がまだす…きで…

それで…美原の…ことが…あた..まから

はな…れっ…なくって…」

『分かったから。泣かないで…』

「だっ…て…」『俺が無理やり彼女に

したのが悪かったんだよ』

「そ…んな…ちがっ…」

『別れよっか…』

何も出来ない…。何も言えない…。

なんて無力なんだろう。

そう思うと涙が止まらないの。

ねぇ…誰がこの涙を止めて…。