私は泣いていた。泣きながら夢を

見ていた。

「沙奈ー!私美原と付き合うことに

なったんだー」「そうなんだ!

おめでとー」

自分でもわかる。ホントは喜んで

ないってこと。目は笑ってないって

こと。ホントは百合菜のことが

殺してやりたいくらい憎いこと。

あれ?私、なに考えてるの?

自分の手をみる。赤く染まっている。

下を見る。倒れている百合菜。

私の右手には….…ナイフ。

「き、きゃあぁぁぁぁぁぁ!!!」

ガバッ!!

「はぁ…はぁ…」「大丈夫?さっきから

うなされてたけど」

「だ、大丈夫…」

凄い夢だった。リアルで…。