「………はい。もう切るなよ?」

「うん…ありがと!」

百合菜の顔が赤い。百合菜と目が合う。

「あ……さ、沙奈ごめん…」

「なんで謝るの?別に美原私のものじゃ

ない…し…。私部屋行ってるね」

「あ、沙奈…」

ガチャ…

勢いよくベットに寝転んだ。

やだな…私。美原と百合菜が仲良いの

見て嫉妬してる。別に美原と付き合って

るわけでもないのに…。

ガチャ

そこに誰かが入ってくる。

……優だ。

「大丈夫?海でも泣いてたけど」

みられてたん…だ。

「大丈夫だよー?ちょっと気分悪く

なっちゃってさ…」

ギュッ

抱きしめられる。

「ちょっ…優?」「ごめん…でも無理

しないで…?俺、お前のことほって

おけないんだよ…」

優と私の顔が近づく。キスされちゃうんだ。

頭ではそう思ってるのに体は拒んで

ない。変な感じ…。

そして、優の唇と私の唇が重なった。

「ん…」

ガチャ!!

「如月ーだいじょう…」

勢いよくドアを開けたのは美原だった。

見られた。私の好きな人は美原なのに

絶対誤解された…。

「……邪魔してごめんな!」

そう言って美原は部屋を出て行った。

「待って美原!」