恋なんてしなきゃ良かった

「メアドちょーだい」「あれ?美原私の

メアド持ってなかった?」「持ってねー

よ」少し笑いながら言う。でもなんで

私のなんだろう。「じゃ、しょーがない

からあげるー!」「はぁ!?なんで

上から目線なんだよ!」こういう瞬間

が好きだなぁって思う。百合菜と萌音に

は悪いと思いながら……。

「はいっ!!」「ありがとー。じゃあ

別荘のこと、詳しく決まったら教えて」

「OK〜!」「あ、そろそろ終わんじゃ

ね?」「ホントだ〜バイバイッ!」

そういうと私は手を振る。美原も返して

くれる。美原の笑顔はいつみても無邪気

だ。「あ!沙奈!」「どうだった?追試

は!」「もー疲れたー」「じゃあ今日は

うちんちで別荘のこと決める??」

「「さんせー!!」」

2人は声を揃えていう。萌音は美原に

振られたばっかで気まずいかもだけど、

百合菜は美原来て欲しいと思うし…。