別々のホームだったことにどれだけホッとしたか。 そんなの些細なことだと思うかもしれないけど、 あたしは、あたしに合わせて歩いてくれないということが、たとえ付き合ったとしてもこの人は私に合わせて歩いてはくれないんだろうなと思った。 それがきっかけだった。 もともと男として意識していた相手でもなかったし、 褒められたことはあっても、 頭を撫でられたこともなければ、 抱きしめられたこともなかった。 その程度の間柄だったのだ。 そして私は一度決めたら突っ走る性格。 もう、答えは決まっていた。