「ダメだ。ちゃんと行け。」
「は?何のために?」
義務教育がやっと終わって
自由になれたと思ったのに、
父親が自分の価値を
下げたくないとかで
高校受験を受けさせられた。
ま、入学式からまったく
行ってないけどね。
それに、小さい頃から
英才教育を受けていた私は
勉強なんてしなくても
学年1位だった。
なのに、なんで高校に
行かないといけないわけ?
私は尽を見つめながら返答を待った。
「お前が大人を嫌ってるのは知ってる。
だから、せめて友達をつくれ。
たくさんじゃなくていい。
すべてをさらけ出せるような、
一生付き合える友達をつくれ。」
私はその言葉に思わず
下を向いてしまった。
大人を信じれなくなった私は
何事にもマイナスに考え
関心を持たなくなってしまった。
そのせいで、
自分の感情を表に出すことが
苦手になってしまい、
中学校の頃、
いじめられたことがあった。
でも、時間が経てば
私をいじめることに飽き
いじめはなくなった。
それでも、私は
クラスの中で浮いてしまい、
自分からも避けるようになり
周りとの大きな壁ができてしまった。
今まで『しょうがない』と
自分を納得させて片付けていたが
心の中でほんの少しだけでも
話してみたい、輪の中に入りたいと
思う自分がいた。
