「こんなとこもなんだし、
 リビング行くか。」


そう言い、
尽は先ほど通った
廊下をまた歩きだした。



ガチャ



扉を開けると
そこにはとても大きな空間があった。



余計な物は一切置いてなく
テーブル、ソファ、テレビだけだった。


それだけなのに
とてもオシャレに見えた。


尽はそのまま進みソファに腰掛けた。


「お前も、こっち来いよ。」


扉の前で棒立ちしている
私にむかって尽が呼び掛ける。


その声に促され
私は小さく足を踏み出し
尽に近寄りソファの端に座った。



「なんでそんな端に座ってんだよ。
 もっと近寄れ。」


そう言うと、
腕を掴みグイッと引っ張られた。


「キャッ!」


尽の顔が間近にあり思わず顔を背ける。