「いつまで、突っ立てんだよ。
ほら、行くぞ。」
あまりにも大きな家を目の前にして
私は目を見開き大きく口を開け
きっと、アホ面になっていただろう…。
尽の後ろ姿を眺めながら、
家に連れて来てなにする気?
と、ずっと考えていたが
結局、
なんの答えにも辿り着かず
考えることを諦めて
尽の家に入ることにした。
門を潜ると
大きな庭があった。
芝生が広がり、
センスよく植えられた花が
たくさん咲いていた。
その中にお茶を飲む場所もあり
お洒落なテーブルと
イスが置いてあった。
そんな綺麗な庭を見渡していると
古錆びたブランコがあった。
どこの公園にも
ありそうな普通のブランコだった。
なんで、この庭にこんな物が…?
でも、どこかで
見たことあるような…。
ま、普通のブランコだし
公園で同じようなのを見ただけか。
特に気にすることもなく進み
扉を開けて待っている
尽のところまで走った。
