ある晴れた夏の日。


父親が死んだ。
事故死だそうだ。

ま、あんな腐った奴、
父親だなんて1度も
思ったことなんてないけどね。



とある会社の社長。

金にものを言わせて
愛人をつくって

大好きだったお母さんを裏切った。

お母さんは6年前私が10歳の頃
目の前で首を吊って死んだ…。

お母さんはずっと苦しんでた。
悩んで、泣いて…。



それなのにあいつは
保険金だけ受け取り、
何事もなかったかのように
生活を続けた。

そんな最低な奴だった。



それ以来、
私は大人を信じなくなった。

大人はみんな、
金がすべてだと思っている、
最低な奴らばかりだ。