「あ、心愛。なにしてたんだ?」



「はいこれ、あげる」





そう言い、あたしは優斗にミルクキャラメルを差し出した。




「お、ミルクキャラメルじゃん!サンキュ、心愛!」


「別に、ココアキャラメルのお礼」




ミルクキャラメルを口に入れる優斗を横目に、あたしは歩きながらコーヒーを飲んだ。




「心愛、よくそんな苦いの飲めるよなー」



「そっちこそ、そんな甘いのよく食べるね」