「沙希~一緒に帰ろ!!」

「ごめん、ちょっと寄るところがあるから先に行ってて」

そういって私はいつものように
階段を上がりドアを開けた。
歴史のある本の香りが漂ってきた。
そして、私はいつものように
お気に入りの棚に行き1冊の本に目をやった。
それは……「永遠の星☆」
2人の少年・少女が手をつなぎ
星空を見上げている。
そんな絵を私は指でなぞり
近くの席に腰を下ろした。
(頁を開く)


2人の少年・少女が繰りひろげる青春ストーリーだった。
沙希は、普通の人より集中力があり読むのが早い。
テンポの良いリズムを刻みながら、読み進めていく……と
ノートをちぎったようなメモが挟まれていた。

1-1の教室に永遠の星に導くための欠片がある

と書かれていた。
不思議に思いながらも1-1に
引き寄せられるように教室に向かった。
そして私は教室の中に入る……
だけどそこには、何のてがかりもなかった。
でも私は「永遠の星☆」という本に
メモがあったから、きっと星に関係しているのだと思った。
だけど、星に関係した物がない。
すると……
「あっ!!時計の横に何か出てる。」
それから、私はイスに登り時計をはずして裏を見ると……
「あった。これだぁー」
そしてそのメモを開くと……