「南雲。ちょっといい?ついてきて。」
 


ふぇ?なんかようかなー?なんか言われたりしたら....怖いな。
 

 んー。どこに向かってるんだろう。屋上?
  


 案の定、そこは......屋上でした。
  



 「あの。私になにか用ですか??」
  

クラスメイトの男子はこう言った。
  




「南雲。好きなんだ。付き合って、無理...かな?」
 
 え、今なんて!?付き合って欲しい!?これが告白というものですかぁぁぁぁぁぁぁ
   


 なんて答えればいいのかわかんない。
  



 「え....あの.....」
 

 私が答えに困っていると....
 


  「どうしてもダメかな!?南雲のこと忘れられない、お願いっ!!」
 


 うぅ、お願いまで言われると断れない.....。
 
 
 でも、私が好きなのは?誰、この人?いや、この人じゃない。
 



 なのに.....私は........................
  





 結局断れないで「うん。」と言ってしまった。最低だ、私。
 


 そして、ずーんと落ちたテンチョンで帰っていると、今一番会いたくない人
  


 透也君に帰り道会ってしまったの。運が良いんだか悪いんだか。
  


「どうしたの?まゆちゃん!!元気なさそうだけど.....」
  


 「へ!?なんでもないよー。ちょっと疲れてさー」
 


 疲れてなんかいない、本当は。言うのが怖かった。言いたくなかっただけ。
 

 

「そーお??香ちゃんが元気ないと僕まで元気なくなっちゃうよー?」
   


「えー それはダメっ!」
 


私は無理やりだけど精一杯の笑顔を作った。
   

  


 その笑顔が無理やり作ってるとバレてるのは知らなかった。




その時の透也君の心の中はー.....
 




なんで、そんな作ってる笑顔なの...ちゃんと相談して欲しいよ、まゆちゃん!
          だった。




その次の日........