「龍?」
私はウエディングドレスを着て
龍の待っている部屋へ行く。
「龍、大丈夫?
具合は?」
「あぁ‥‥
大丈夫だ‥‥
それにしても可愛いなぁ。♡
るるか。
婚姻届出しておいてくれ‥‥」
そう渡されたのは、
私の書く欄がが空いた婚姻届だった。
「うんっ!!!」
「じゃあ、いこ!」
「うん!」
私は
「新婦入場!!!」
という言葉でバージンロードを歩いた。
そして
龍の元へ‥‥
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「誓いのキス!」
龍がキスした途端、
龍が倒れた。
私は予想していた。
今日、生きている龍に
会うのが最期だと。
私は織り姫。
あなたは彦星。
毎年一回だけ会える。
でも、もう会えない。
ピピピピッ
という音がオペ室に響く。
そして
どれだけ時間が立った事か‥‥
ピ━━━━━━━━━━。
「ご臨終です。」
私は覚悟していた。
さようなら。
龍。
今日の夜は天ノ川が綺麗だった。
あなたは天ノ川を渡って向こうの星へ
行ったのね。
ありがとう龍。
ありがとう私の彦星。
私もいつかあなたがいる星へと
あなたが歩いた天ノ川を渡って
あなたに会いたい。
綺麗な綺麗な
天ノ川と
龍の顔。
これからは
赤ちゃんと一緒に2人で生きていくね。
婚姻届出しておくから。
