天ノ川を渡る

「龍ーっ
おーはよ♡」

「‥‥はよ」

もう龍は
寝たきりと言ってもいい程
病状が悪化していた。

「り‥‥龍?」

「婚約届‥‥出せなくてごめん。
本当にごめん。
俺が幸せにするって言ったのに、
全然幸せに出来なくてごめん。」

「いいんだよ。私は。
私は、あなたが
生きているだけで。
それだけでいいの。」

「ありがと‥‥」

龍がキスしてきた。
優しくて、柔らかくて、
軽いキスだけど、
心が軽くなりそう。

ありがとう。