「龍、ご飯食べない?」
「あぁ‥‥うん‥‥」
「食欲無いの‥‥?」
「あ‥あぁ‥‥」
「そっか‥‥
分かった。
でも一口くらいは食べようよ。ね?」
「‥‥わかった。」
龍は味噌汁を一口だけすすった。
なんだか
完食してたあの頃が懐かしいな‥‥
「ねぇ、私が飲ませてあげる」
「えっ?」
私は味噌汁を口の中にいれて
龍の口に移した。
じゅるっ
じゅるっ
龍の吸う力が
弱くなっていた。
「こぼれてるよ」
首にこぼれた味噌汁を舐めた。
龍‥
元気ないな‥‥
式‥‥本当に出来るかなぁ?
でも、私は式より、
あなたの命の方が大事なの。
