ピピピピ…ピピピピ…ピピ

「…ん…8時、か…」

私は楠嶺奈（クスノキ レイナ）
外見もごく普通で、顔も特別綺麗でもない。しいて他の人と違うところと言えば…
動物が異常に好きということだ…

「…あっ！すずめだー!
えへへ…朝からいい気分〜♪」

部屋のカーテンを開け、電柱に止まっている一二羽の雀を見て小さく微笑む

嶺奈は両親が海外に住んでいる。
両親共に医療関係の仕事についており、海外に転勤しなければならなかったのだ。
中学三年生の嶺奈は海外に行く不安もあったため、両親の承諾も得て一人暮らしで日本に残った。

「…んー…今日は…日曜日、か…暇だなぁ…」

顔も洗い朝食の準備をしながら時計を見たら9時…

「なんか楽しいことないかなぁ…♪」

手慣れている様な手際で卵焼きを作る。

そんな平和な一日にあんな非日常な事が起きるなんて…