ゴミを出しに行くと
大仏のような髪のおばさんに注意された

「燃えるゴミと燃えないゴミと資源ゴミに分けなさい」

私はゴミを持ち帰った

次の週
資源ゴミを捨てようとすると
また
そのおばさんが居た。

「プラスチックと紙とペットボトルと缶に分けなさい」
赤い唇が怖かったのでゴミを持ち帰る

次の週

「ペットボトルは外側のプラを外して、ふたも別にしなさい」
ゴミを持ち帰る

「缶は洗いなさい」
持ち帰る

「お弁当の容器は洗ってプラで出しなさい」
帰る

ゴミがいっぱいで

部屋に入れなくなった

だから

おばさんを持ち帰って

ゴミ袋に入れる。



髪の毛は燃えるゴミ?


悩みながらも
もう
チエックされないから

全部

燃えるゴミ



   【完】