友達が
キラキラ光るヘアピンを持っていた。

キレイだから、ポケットに入れた。

友達が
おもしろいマンガの本を持っていた。

読みたいから、バックに入れた。

同級生が
素敵な先輩を好きになった。

うらやましくて横取りした。



だって
私の方が似合ってるし

欲しかったんだもん。

私は、とっても可愛いし

欲しかったんだもん。
しかたないでしょ。





学校からの帰り道


誰かに殴られて道に倒れこんだ


「アンタの顔って、超カワイイからちょうだい」

気絶する寸前に光るものを出し

私の顔に火を点けたような痛みを残して去っていった。


「もらったから」





とられちゃった。


 【完】