藍よりも深く


リング3点とペンダント2つ、ピアスを持って中西様の元へ向かう。


「おまたせしました。こちらが今回入荷した新作です。」

その中で、中西様が手にとったのは、やっぱり私がきっと気に入るだろうと思っていたリングだった。
華奢なシルバーのリングが3つ重なっていて、それぞれにたんぽぽの綿毛のような繊細なゴールドのモチーフがついている。

『まことさん、コレね?想像以上に素敵だわ。このデザインなら薬指がいいかしら?』

「やっぱり、中西様お好きですよね?サンプルを見たときから思ってたんですよ。ええ、このデザインなら薬指につけるのがお似合いだと思います。お持ちしたサイズで問題ないですよ。」


『まぁ、はめる指までばれてるのね?ふふ、さすがまことさん。ほら見て?ピッタリ!これ、どなたのデザインかしら。うーん。真弓さん?』

「中西様、思った通りお似合いです。実は、私も買っちゃったんですよ♪中西様がいらっしゃるなら今日つけてきたらよかったー!デザインは、真弓さんです。さすがですね。」