「…やめて、やめてっ!」
「さっきの威勢はどーしたよ」
「っるさい!」
「こーなることぐらい分かってたろ?なんでお前姫になんかなったんだよー」
「姫になったら…!そしたらあたしの株が上がるじゃないっ」
ふーん、姫も大変なんだな
表の世界は株とか気にしてんのか
めんどくせぇんだな、表の世界も
ま、断然裏のほうが面倒だと思うけどな
「…そこらへんで止めとけば」
ソイツらの近くの木にもたれ掛かりながら男たちに声をかける
勢いよく振り返る男たち
「誰だテメェ」
「…ユニ」
「見てわかんねぇか?今お楽しみ中なんだよ」
「なら混ぜてくれよ」
そう言えばニタリと気持ちの悪い顔で笑う男たち。姫と呼ばれた女は震えている。
諦めた表情で。
楽しそうじゃねぇか。
ニヤニヤ笑う男たちに近付く。
人数は全部で五人。
一人の女に対して五人って恥ずかしくねぇのか?
まぁ俺には関係のないことだ。
ただ楽しめればそれでいい。
さぁお楽しみはここからだ。



