sideユニ
きらきら、きらきら
眩しい光に目を細める
「お姉さん遊ぼーよ」
うるせぇな
「黙れ」
鳩尾にエルボーをすれば「ぐえっ」奇妙な声をあげながら男は静かになった
…眩しい
人が多いなここは
光しか見ていないであろう人の目は輝いていて、それがとても羨ましかった
白くて綺麗で、一生俺には叶わない
汚れた俺には、綺麗になることすら許されない
「……」
きらきら、きらきら、輝くその光
初めてこの目でみた
欲望が渦巻くこの街は汚ないのに、その中にある光は綺麗で
羨ましいと思った
汚ない世界で生きてきた俺は汚くて
この光みたいに綺麗じゃなくて
「お姉さん可愛いねー」
…止めよう
考えるのはもう、止めよう
何度も夢見たここにいるんだ
「俺たちと楽しいことしよーぜ」
折角だから、
「…ああ」
楽しもうぜ。



