全ての男を倒したユニは周りを見渡し眉を潜めた
どうやらここが“あの部屋”ではないことに気付いたようだ
「…ここ、どこ」
ユエと同じことを呟き、光に向かい歩き出す
ユニもユエと同じで憧れていた
きらきら輝くこの街を
ユニは踏み出そうとした足を止めた
一生見ないと思っていた光にユニの心は踊る
暗闇の中ですごしていた“二人”にとって光は憧れで、そして恐怖でもあった
光に慣れればどうなるかよく分かっていたからだ
それでも。
ユニは足を踏み出した。
一人の男の靴と服を持って。
憧れであり恐怖でもある街へと。
side客観 end



