足がいたい

体がいたい


ぼぉっときらきら光る街を見つめる



いつもあの部屋から見ていた

何度もこの目で見たいとねがったけど、なかなか見せてもらえなくて



そんな光りが、いま、目の前にある





でも……

「…ここ、どこ…?」

「お姉さーん可愛いね!今一人なの?」


「ん」


「なら俺らと良いことしなーい?」


「良いこと?楽しいの?」


「うん、すっごく楽しいよ!ほら!行こう!」





ぐいっと手を引っ張られ転けそうになる


だから足がいたいって言ってるのに…!




「とおいの?」


「んーん、そこ」




そう言って指さされた方向を見れば、きらきらしているこことはちがって、すごい黒かった


まるで、あの部屋のように…




「ユエ、ここいやっ」


「うっせぇな!来いよ!」


「やだっ!黒いのいや!」


「うっせぇ!!」




後ろから押されて黒のなかにおちる

また、堕ちる



ユエが、ユエじゃなくなるの…
黒いところに入ったら、ユエじゃなくなるからいやなのにっ




「や、やだぁ!」



もうだめだ…のまれていく、また、またまたまた…!




プツリとユエの記憶は途切れた