She Loves Me




ガラッと教室のドアが開いた。



入ってきたのは、山口先生と…

「イガラシ!!!」


ついさっき見た、茶髪をあたしは忘れていなかったらしい。



思わず大きな声をあげてしまった。



「ちょ…幸?!?!」


驚いたタイちゃんがあたしの名前を呼んだときはもう後の祭り。



クラスみんなの視線は、あたしの方を向いていた。



しまった……