なんで? クラスのみんなの顔にはそう書いてあるようにさえ見える。 それもそのはず。 学級委員長に選ばれたとはいえ、あたしはクラスの地味で普通の存在。 バスケ部でクラスの人気者の羽鳥くんとは接点も、共通点もない。 そんな羽鳥くんが急に、あたしの名前を出した。 「だって高橋、いっつも図書室で本読んでんじゃん。きっと色んな面白い本を知ってるよ」 それからあたしは、クラスのみんなと打ち解けた。 と言っても、オススメの本を聞かれて答えたりするうちに、みんなと仲良くなれたのだけど。