「背中から哀愁漂ってるけど」 羽鳥くんとは1年の時に同じクラスになって知り合った。 地味で普通のあたしと、さわやかでバスケ部の期待の新人である羽鳥くんとは共通点なんてあるはずなくて。 だけど、たまたまくじ引きで決めた図書委員に羽鳥くんが当たって。 あたしは本を読むことが大好きだから、こうして図書室に通っていた。 だから時々、図書室で顔を合わせる仲になっていた。