「俺ね、ぐっちとご近所さんでね。小せぇ頃からアイツらによく遊んでもらってたんだよな」 「アイツら?」 「ぐっちと、その幼馴染み、兼彼女の沙織(サオリ)」 それは初めて聞く話だった。 「俺はまだ小さかったけど、たぶん…」 その先のことは、恋愛初心者のあたしでもわかった。