「ねぇねぇ、どこ小からきたの?」
「………」
あれっ?
聞こえてなかったかな…?
「あたし成瀬梨乃っていうの
よろしくね♪」
「………」
あれれっ?
また聞こえてなかった?
違う多分
完全無視されてる…
そんなとき肩をたたかれて
前を向くと
前の子が内緒話みたいに
口に手を当ててコソコソッと
話した
「ねぇねぇ、後ろの子いるでしょ
その子、西岡 奈月ちゃん
っていうんだけど、
全然喋んなくて、
あたし同じ小学校だったんだけど
小学生の時からあんな感じだから
気にしない方がいいよ」
「へぇー、そうなんだぁ」
「あっ、そうだ
あたし中山 沙耶
よろしくね♪沙耶でいいよ」
「うん、よろしく
あたしは、成瀬 梨乃だよ
梨乃でいいよ」
「OK♪
梨乃ね」
「所でさ
莉乃と佐山くんってどうゆう関係?
まさかのカレカノ!?」
「そんなわけないじゃん!!
ただの幼なじみだよ…」
そうゆうあたしの声はだんだん
小さくなっていってた
そう
ただの『幼なじみ』なんだ

