理沙を車に乗せて、理沙の家に向かった。
数時間後理沙の家に着いたのはいいけど…
理沙って、お金持ちだったんだ。
俺の家なんて、屁でもない。
まぁ、俺の貯金を少し使えば、軽く買えるが、わざわざこんなでかい家にすみたくない。
理沙「はいって!」
達也「おじゃましまーす。」
玄関の扉を開けて、誰かが達也に突っ込んだ。
達也「うげっ!」
?「うわー、超イケメン。本当に理沙の彼氏なの?」
理沙「そんだよ。早く離れてよ。」
?「やっぱり、私が貰う。だって大ファンなんだもん。こんな事が出来るなんて、運命だわ。」
達也「苦し…です。」
?「あらー、ごめんね。私は、この子の母よ。よろしくヴィトラ君。」
理沙「いつまで引っ付いてんのよ!早く離れてよ。」
理沙母「理沙は何時でもできるでじゃない。」
理沙「そうだけど。」
理沙母「ほらほら、お客さんをこんなところにほっとたらダメだから、リビングに行きましょ。」
達也は、両サイドから引っ張られる形で連れていかれた。
すると、ダンディーな人が新聞を呼んでこっちを睨んで居た。
達也は目線を逃がさなかった。
?「成る程。こいつは、ど偉い当たりを引いたな。」
理沙「そうでしょ。ヴィッ君は何でも出来るんだから。」
?「そうか。おっと、自己紹介だったな。ワシは、理沙の父だ。よろしくな、我が息子よ。」
理沙「ちょっとお父さん、気が早いよ。」
理沙父「おっとそうだったな。悪い悪い。」
理沙「ごめんね。変な家族で。」
達也「いいじゃないか。楽しそうな家族で。俺もこんなところに産まれたかったよ。」
理沙父「それよりも、少し前の件は、済まなかったな。娘が余計な真似をして。」
達也「そんな、滅相も無いですよ。悪いのは、すべて俺です。俺こそ、娘さんを危険にさらしてしまった事をどうお詫びをしたら良いか。」
理沙母「本当にいい子だね。何でこんなにもいい子を捨てるのかしら、これこそ宝の持ち腐れって奴よ。私なら、逃がさないわ。亀甲縛りで三食毎日たっぷり楽しむから。」
達也「聞いている限りでは、それも十分きついですけど。」
理沙父「まぁ、親だと思って頼ってくれ。どうせ義理の親になるんだ。構わない。」
達也「それよりも、こちらも自己紹介を忘れていました。俺は、榊原 達也です。知って居ると思いますが、アメリカでは、ヴィトラ・アーガイルと名乗って居ました。どちらでも、好きな方で呼んで下さい。」
理沙母「いやー。流石私の夫だわ。」
理沙父「おい、冗談でも辞めてくれ。本当に取られそうだ。」
達也「取りませんよ。俺には、理沙だけで十分ですから。」
理沙母「本当に溺愛だね、理沙。」
達也「で、今日、呼び出した理由は何でしょうか?」
理沙父「君は、理沙と結婚したいと思って居るかね。」
達也「そうですね。今は、まだそんな事は考えて居ません。と言うのは、人間、何時死ぬかわかりません。一日一日を大事にしたいと思って居ます。」
理沙父「はっきりしないのか?!」
達也「こんなんでも、二回も死にかけて居ますか。でも、俺だって結婚したいと思ってますよ。守ってやりたいって。でも、理沙は、また苦しい思いをするかもしれません。俺は、疫病神ですから。でも、理沙がそんな俺でも良いって言ってくれたら結婚します。」
理沙父「済まないな。君の気持ちが、曲がってたわけではないんだな。」
達也「もちろんです。」
理沙父「じゃあ、仕事はどうするんだ?またGTをやるのか、普通の会社員になるか。」
達也「俺は、理沙とずっと一緒に居られれば幸せです。もし、仕事は辞めても、一生生きて行くだけのお金ならあります。GTは、今は考えられないかもしらません。」
理沙父「まぁ、好きにするが良い。君たちの人生だ。幸せな道を選ぶんだな。」
達也「ありがとうございます。」


