理沙「もちろん。ヴィッ君のコーナーテクは、誰にも真似出来ない、神業。コーナーを、竜のように、するりと抜けて行くからでしょ。」




達也「まぁ、そんなところだ。俺は、あんまり目立ちたくないから、ほかの皆にも名前をつけようと思ったんだ。最初は、巧斗。あいつの、直線でのスピードは、以上に速い。そして、綺麗にかわして行く。だから、巧斗は【朱雀】何だ。」



理沙「じゃあ、大介は?」



達也「あいつは、頑固だったろ。あいつの走りは、誰も抜かせない走りをして居た、だから【玄武】。」



理沙「私は?」




達也「理沙は、昔っから、今でもずっと変わらない。白虎、つまり、虎だ。虎と言うと狙った獲物は逃さない。何処までも追い続ける。理沙は、理沙そのものが白虎なんだ。車に乗っても乗らなくても。」




理沙「それって、けなしているの?」




達也「いや、俺はそう言う頑張り屋さんは好きだよ。」




理沙「今でも?」




達也「あぁ、突き放してごめんな。」




また、理沙は、泣き始める。




達也「本当、相変わらず泣き虫だな。」