「キーを探しにさ、コンビニに戻ったら店員に怪しい奴見る目で見られた」


言いながら、コンビニの袋を持ち上げて見せた。

綾は口角を上げて俺を見ている。

いちかばちかで言ってみた。


「せっかくだから、さきイカとコーラで語り合う?」


その言葉に綾が声を漏らしながら肩をすくめて、いつもより幼い顔で笑ってくれた。


「さきイカってマヨネーズつけると美味しいんだよね。持ってくればよかった――、なんてね」


そう言いながらグラスを二つ持ってきてくれた。