シャワーを終えてみると、脱いだジーンズとシャツがなかった。 バスロープが掛けてあるけれど、着るのはちょっとな、と思い、左肩にバスタオルかけたままトランクス姿で、ドアを開けて綾に声を掛ける。 「俺の服は?」 「今、アイロンしてるの。もう少しで着れるくらいになるから」 ソファーのある場所へ戻っていくと、アイロンを掛けている綾の背中が見えた。 「アイロンも置いてあるんだ? この部屋」 俺が声を掛けると綾は振り向きながら「そうなの、――」といい、慌てて視線を元に戻していた。