『そうね。また、いつか、どこかで』


そう告げた時の綾の瞳を懐かしくも感じながら、俺は立ち上がった。

そんな日が来るとしても、来ないとしても、綾は俺の中に居続けるだろう。

たとえこの先、その存在の大きさが変わっても、いつまでも居続けるだろう。

なんとなく綾もそう感じてくれているように思えた。


『そうね。また、いつか、どこかで』


耳の奥でリフレインしながら。



【恭&綾シリーズ】2

      未成年・恭 : 完


*物語は【恭&綾シリーズ】最後の『星屑恋夜』へと続きます。