そこに笑ってたんだ...。案外、この人良い奴かも。

「まぁ、いいや。俺は、菊本風人。風人で、いいぜ。よろしくな、麻理。」

いきなり、名前呼びか!

「よろしく。風人。」

「てゆうか、お前、背低くね?」

うっ...。それは、病気のせいだ。これまで、たくさんの薬を飲んできたから多分その副作用があるんだ。

でも、風人には病気のこと言えないよ...。

「おい?どうかしたか?」

「えっ!...なんでも...ないよ?」

「そうか?何かあったら言えよ?それと...背は人それぞれ何だから気にすんなよ?」
「うん、ありがと...っ!」

風人になら言ってもいいかな...?

でも、これで風人には心配かけたくない。

だから...やっぱり...言わない。