揃いも揃ってこっちを見て寝てやがる
最愛の人は私の恋人ではない
恋人にでもなれればその奥の憎たらしいそれは出て行ってくれるのかもしれない
でも私と彼は恋人でもなければ家族でもない
ただの同居人だ
それを私は自ら望んだ
自ら望んでこの位置にいるのだ。
彼もまた私のことをきっと最愛だと言うだろう
でも付き合うとか、結婚するとか
そういう肩書きに縛られるのはお互いごめんだし、相手をそういう檻に入れたくもない
また私は天井に体を向けて目を閉じた
明日は何をするんだっけ
そう頭の中で呟いてスケジュールを反復しながら夢の中へと落ちて行った

