「えっ。」 突然のいけめんさんの言葉に自分の顔が赤くなっていくのがわかった。 「おーい、みんな前進んでるよ?」 イケメンさんとは反対方向にいる人に声をかけられ我に帰る。 あっ、退場かかってたんだった。 「あっ、ほんとだ。ごめん」 そう言って空いた列を埋めようとちょっと走った。 私はこのとき気づいてしまった。 『私、この人が好きだ…。』