天使の歌声


「そっか。それなら仕方ないね。」

「うん…。」

本当はすごく行きたかった…。

翔太の作った曲聞きたかったな…。


シュンとへこんでいると
翔太が急に立ち上がった。

「ね、アイス食べない?」

「アイス?」

「今日すごく暑いし…。
こういう日はアイス日和だよ。」

アイス日和って…

「近くにコンビニがあるし、行こっ!!」

翔太はグイッと私の腕を引っ張って
公園から連れ出した。


もしかして…気をきかせてくれたのかな?


翔太に連れられて公園から
5分くらいした所にあるコンビニに入った。

入り口付近の冷凍ケースには
色んな種類のアイスがあった。

「どれがいい?」

「えっと…私こういうアイス初めて見るから
何がいいか分からない。」

「えっ!?」

翔太は店内に響く程大きな声を出した。