天使の歌声


「クスクスクス…。」

「笑うなよー。」

翔太はちょっとふてくされてしまった。

「ごめんごめん。
でもこんなに作ってどうするの?」

「来月うちの学校で文化祭があって
軽音部のライブで使うんだよ。
もうある程度作ったから
あとは選曲してもらうだけ。」

「翔太の学校って
白羽(しらは)高校だっけ?」

「そうだよ。普通の学校だけど
こういうイベントには
結構力入れるんだよね。」

文化祭…。

天音の耳には聞き慣れない単語だった。

私の通う学校は
聖蘭(せいらん)学園といって
令嬢や御曹司が通う
エスカレーター式の名門な学校。

ただその学校には普通の高校にはある
体育祭や文化祭など学校行事はない。

「文化祭来る?招待券あるよ!」

翔太はバックからチケットを
取り出して渡してきた。

「あ……。私、行けない。」

「用事あるの?」

「違うの…。校則で他校の学校行事に
行ってはいけないって…。」

名門の学校だから何かしら
問題が起きないためだろう…。