天使の歌声


翔太の家に訪問した日から3日後。

彼はいつもと変わらず元気な姿で
公園でギターを弾いていた。


あの苦しい表情と涙さえ…

思わせない程…。


「風邪はすっかり治ったみたいね。」

「天音と要のお陰だよ。ありがとう!!」

私は翔太の隣に座った。

「何?このファイル。」

翔太の横に置いてあった
黒いファイルを手に取った。

ペラペラ捲ると手書きの楽譜が
ギッシリ保管されてあった。

「ここ1週間で作った曲。」

「作ったって…1週間でこんなに!?」

「徹夜で夢中になって作ってたから。
だから風邪ひいたんだよね。」

なるほど…と天音は思った。

「でも体調管理はしっかりしないと…。」

「要にも言われた。
お前は根っからの音楽バカだって。」

音楽バカって…。

翔太には悪いけど確かにその通りだ。