天使の歌声


「君は卵を何個無駄にする気?」

「すいません…。」

変な想像するんじゃなかった。

「粥はいいから林檎を剥いて。」

「はい…。」

さすがに卵をこれ以上無駄にする訳には
いかないから素直に従った。

ザクッ!!

「わぁ!!」

グサッ!!

「痛っ!!」

林檎は見事に原形が分からないほど
細かくなっていた。

「…翔太と同じくらい手がかかるね。」

そう言いながら絆創膏を渡してくれた。

「ごめんなさい…。」

「料理…苦手なの?」


これだけ悲惨な状況を見れば
そう思うだろうな…。