天使の歌声


要の横を歩きながら
気づかれないように彼の顔を見た。

サラサラの黒髪。
ちょっとつり目気味な目に黒縁の眼鏡。
背も翔太とはあまり変わらない。

翔太とは違うタイプだな…。

「ん?」

あまりに見つめ過ぎたせいか
結局気づかれてしまった。

「何?」

「な…何でもありません!」

「そう。あ…ここ寄っていい?」

要はそれ以上気にせず
ドラッグストアに入っていった。

向かったのは医薬品コーナー。

要はカゴに風邪薬、冷えピタ、
栄養ドリンクと次々入れていった。

「あの…これは?」

「あのバカ、風邪ひいときながら
何にも用意してないんだよ。」

要はブツブツ言いながらも
色んな商品を選んでいた。

(結構友達思いなんだな…。)