あれから毎日、
時間を作っては翔太と
公園で話したり歌ったりしていた。


そんなある日の事…


「あれ?」

今日もいつも通りに公園へ来ると
翔太の姿が何処にも見当たらなかった。

今日は少し遅れているのかな?

翔太が来るまでベンチに座って
待つことにした。

「♪~♪~…」

鼻歌を歌いながら待っていると
遠くの方から足音が聞こえた。

「翔太?」

立ち上がって足音が聞こえた方を見た。


だが、そこに居たのは翔太ではなく
見慣れない男の人だった。


「君が藤崎天音?」

「えっ…?」

何で私の名前を知っているの…?