「天音。」
「何?」
翔太は一呼吸置いて話始めた。
「あのさ…俺と一緒に歌わない?」
「え…?」
「さっき天音の歌に合わせて弾いた時…
すごく楽しかったんだ。
とても幸せな気分だった。それに…」
すると翔太はベンチから立ち上がり
私の前に立った。
「天音が感動した俺とギターと、
俺が感動した天音の歌声…
この2つが合わさったら
どんな曲が出来るか楽しみじゃない?」
「翔太のギターと私の歌声が…。」
さっき2人で曲を作った事を思い出した。
翔太のギターを聴きながら
翔太を近くに感じながら
歌を歌っていると
すごく…すごく幸せな気分になった。
「私…歌いたい。翔太と一緒に歌いたい!!」
そう答えると翔太は笑って
ギターを手に取りさっきの曲を弾き始めた。
天音も曲に合わせて歌い始める。
2人の曲は夕日が沈むまで公園に響き渡った。