天使の歌声


「どこに行ってたの?」

「そろそろ天音が来る頃かな~って
思ったからジュース買いに行ってた。
あ、はいっジュース!」

「ありがとう…。」

オレンジジュースを受け取り
隅のベンチに座った。

缶を開けてジュース一口飲むと
オレンジの爽やかな酸味と甘さが喉を通った。

翔太は天音の隣でギターを弾いては
シャーペンで紙に書き足して
またギターを弾く繰り返しをしていた。

「何してるの?」

「今度軽音部で演奏する曲を
作曲しているんだ。」

「軽音部に入っているの?」

「入ってないよ。」

「何で入ってないの?」

あんなにギター上手いのに…。

「俺バイトで忙しいからさ、
放課後の僅かな時間しか
練習出来ないんだ。
でもたまに軽音部の奴らから
作曲頼まれるからこうやって作っているの。
まぁ影の部員って奴かな。」

「そうなんだ…。」